柔道・高藤が仰天“金パフォーマンス”公約

2016年08月02日 16時30分

寝技を練習する高藤

【ブラジル・リオデジャネイロ1日(日本時間2日)発】リオデジャネイロ五輪柔道男子60キロ級代表の高藤直寿(23)が“ポスト名王者”に名乗りを上げた。同66キロ級代表の海老沼匡(26=ともにパーク24)らとともに1日にリオ入り。そのまま練習に突入した高藤は、長時間移動の疲れを見せない軽快な動きを披露した。その気合の源は、あのレジェンドの存在があるからだという。さらには、金メダルを取ったときの仰天パフォーマンスまで本紙に宣言し、ボルテージは高まる一方だ。

 

 練習場に現れた高藤の表情は鋭かった。さっそく軽いジョギングを始めると、ウオーミングアップからアクセル全開。約90分間、激しい体幹トレーニングや打ち込みで汗を流し、初日の練習を打ち上げた。

 

 練習後に取材の機会は設けられなかったが、今大会にかける思いはハンパなく強い。それは五輪3大会連続金メダルを獲得した同階級のレジェンド・野村忠宏氏(41)との“契り”があるからだ。

 

 高藤は本紙にこう明かしている。

 

「初めて野村さんと会ったときのことです。僕はシドニー五輪で金メダルを取ったときに衝撃を受けて以来、あこがれの選手でした。すごく緊張していましたが、僕は『金メダル取ります』と言ったら、野村さんは『頼むぞ。お前しかいないんだから』と励ましてくれたんです。当時、落ち込んでいたんですが、目がさめました。自分自身の何かが変わりましたね」

 

 中途半端なことはできない。レジェンドから60キロ級の系譜を託された高藤は、その日以来、練習に打ち込んできた。6日に先陣を切る同階級は柔道だけではなく、他の競技への影響も大きい。ここで金メダルを取れば続く選手たちにも弾みがつくが、メダルを逃せばいらぬプレッシャーを与えてしまう。そういう意味でも野村氏の言葉は重い。もちろん、高藤は持ち前の明るさで乗り切るつもりでいる。

 

 表彰台の頂点に立った暁には、ある計画がある。「金メダルをかむ」という、野村氏のあの名パフォーマンスも引き継ぐつもりだが、高藤流の“記憶に残るパフォーマンス”にアレンジするという。

 

「野村さんは金メダルをかみましたが、僕は舐めますよ(笑い)。金メダル取ったら、やらせていただきます!」

 

 冬季の2014年ソチ五輪では「メダルかみ」が何かと議論を呼んだが、「メダル舐め」となればさらなる話題となることが必至。新時代の60キロ級の鼻息は荒い。