リオ五輪 日本柔道の新エース・大野将平が激白「精神的に強くなれたあの出来事」

2016年06月30日 10時00分

リオ五輪に臨む決意を語った大野

「最低でも金」。かつての金メダリストと同じ誓いを立てた男がいる。リオ五輪柔道男子73キロ級代表の大野将平(24=旭化成)だ。紆余曲折を経て、五輪の舞台に立つ大野が目指すものとは? ニッポン柔道を背負う新エースがその胸中を語った。

 

 ――この数年で大きく進化している

 

 大野:粘り強くなったと思います。簡単な試合というのは一つもないと思ってるんですけど、辛抱しなきゃいけない試合というのが本当に多くて。昔はそこでキレてたのが、粘り強く戦えるようになってきた感じはありますね。

 

 ――技術面は

 

 大野:自分の軸というのは2013年に世界王者になった時から変わってないので、その軸を大切にしています。大外刈りと内股を中心に、そこに細かい技術というか、緻密さを少しずつ加えていく感じですね。

 

 ――成長を実感した試合はあった

 

 大野:「全日本選抜体重別」ですね。ボクは結構投げて勝つイメージが強いと思うんですけど、指導とかで勝てて、精神的にタフにやれたと感じています。

 

 ――3年前には主将を務めていた天理大柔道部で不祥事があった

 

 大野:なかなか経験できないことでもありますし、あの一件で精神的にも強くなれた。自分の中ではポジティブにとらえていこうと。先生方、先輩、チームメートに支えられ今の自分がある。改めて天理大に入って良かったなと思っています。

 

 ――リオでは「最低でも金」と口にした

 

 大野:出るからには金というのはボクだけじゃなく、日本代表全員そうだと思う。井上(康生)監督(38)を中心にそういう集団で五輪に向き合っている。その中にいることに誇りを持って過ごしていきたい。

 

 ――五輪が終わってからやりたいことは

 

 大野:旅行ですね。なかなか、そんな機会はないので。スイスのダビッド・パポウ選手(34=73キロ級スイス王者)はよく天理大に練習に来ていて、仲がいいんです。今度はボクがスイスに行って、一緒に遊びたい。

 

 ――先の将来は

 

 大野:まだ今はあんまり考えていないんで、自分でもどうなっているのか楽しみ。五輪が終わったら考えます。

 

 ☆おおの・しょうへい 1992年2月3日生まれ。山口県出身。7歳から柔道を始め、柔道私塾「講道学舎」に入門。世田谷学園高2年時にインターハイ優勝。2013年世界選手権73キロ級ではオール一本勝ちで優勝。天理大を卒業した14年に旭化成入り。15年の世界選手権も制し、リオ五輪代表に選出された。得意技は大外刈りと内股。170センチ。