松本 柔道マスターズ大会初戦敗退の舞台裏

2016年06月01日 16時00分

初戦敗退の松本は暗い表情だった

 五輪2連覇への思いがあふれすぎた――。柔道のマスターズ大会に出場したリオ五輪日本代表らが31日、メキシコから帰国。女子57キロ級でまさかの初戦敗退を喫したロンドン五輪金メダリストの松本薫(28=ベネシード)は気落ちした様子で報道陣の前に現れた。

 

 松本は開口一番「1試合しかできないのは悔しいです…」とポツリ。「優勝するのは普通のこと」と“野獣節”が冴えわたった出発時とはまるで違った。敗因は「いくつかある」というが、最も大きかったのが「意気込みすぎ」だという。

 

「リオを意識するあまり練習しすぎていたんです。そしたら疲れちゃって。『負けるだろうな』と思ったら、その通りになりました」

 

 到着時から伏線はあった。実は、寝坊して集合時間に遅刻していたのだ。同部屋だった52キロ級の中村美里(27=三井住友海上)が明かす。

 

「メキシコに朝5時に着いて、その日は午後12時45分に集合しなければならなかったんですが、ついつい寝ちゃったんです。関係者から電話が来たときは集合時間過ぎてて2人で『やべえ』って(笑い)」

 

 すぐに立て直した中村が優勝したのを考えると、よほど松本は疲れていたに違いない。さらには試合会場のグアダラハラのような標高(1550メートル)が高い場所は苦手。また、会場にはクーラーが設置されていなかったらしく、体力の消耗が激しかった。

 

 松本は「自分の柔道ができたのは、開始1秒だけでしたね」と後ろ向きな発言を連発。残り2か月しかない本番まで、練習量の“選択と集中”が求められそうだ。