柔道のリオ五輪代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権大会(4月2~3日、福岡国際センター)の組み合わせ抽選会が1日、福岡市の九州柔道協会で行われた。

 注目の男子100キロ超級では、第1シードの原沢久喜(23=日本中央競馬会)と第2シードの七戸龍(27=九州電力)のライバル同士が勝ち進めば決勝でぶつかる。

 全日本男子の井上康生監督(37)は、シード順位決定の理由を「原沢は昨年度の国際大会から7連勝中で、直接(対決)の土俵でも3戦すべて勝ってる」と解説。そのうえで2人の間に「大きな差があるかというと、ない」としたが、山下泰裕強化委員長(58=全日本柔道連盟副会長)は「大きな差ではないが、私は間違いなく差はあると思う」と断言した。

 原沢が優勝し、七戸が5位に沈んだ2月のグランドスラム・パリ大会で「2人の立場が逆転した。普通に考えると、七戸のほうはこのままじゃいけないと思ってるだろう」(山下氏)。ハッパをかけられた形の七戸が奮起するのか、それとも勢いに乗る原沢が結果を出すのか見ものだ。