【柔道グランドスラム誤審騒動】“被害者”永瀬の師匠は怒り収まらず

2015年12月08日 10時00分

このシーンで永瀬(右)は反則を取られた

 柔道のグランドスラム東京(東京体育館)男子81キロ級で3位だった永瀬貴規(22=筑波大)に起きた“誤審騒動”が波紋を広げている。

 8月の世界選手権(カザフスタン)を制した永瀬は5日の準決勝で韓国選手と対戦。内股をかけたところを相手にまたがれると、上着を持っていた左手が下半身をつかんだ「足取り」とみなされて反則負けを喫した。男子代表の井上康生監督(37)が抗議したものの判定は覆らなかった。競技終了後、国際柔道連盟(IJF)のバルコス審判委員長は誤審を認め、井上監督に謝罪した。

 一夜明けた大会最終日の6日、会場でサイン会を行った永瀬は「『眠れなかった』と言ったほうがいいんでしょうけど、疲れていてぐっすりでした」と明るく振る舞ったが、怒りを隠さないのは永瀬の師匠で筑波大柔道部の岡田弘隆総監督(48)だ。「主審は仕方がない。ビデオでチェックするジュリー(審判委員)の知識と理解が足りなかった。ちょっとレベルを疑います」とばっさり。「後になって誤審だったと認めても覆らない。世界ランキングにもかかわるし、一番のライバルとの試合もできなくなった」と悔しさをにじませた。

 岡田氏が特に問題視するのが会場の大型ビジョンに問題のシーンが再生されなかったことだ。「大きなスクリーンで流しもしなかった。流せばみんな『あっ』って分かるのに」と話し、再発防止には情報公開が必要との考えを示した。