ベイカー茉秋“サンボ殺法”で柔道グランドスラムVだ

2015年07月15日 16時00分

ロシアに出発したベイカー茉秋

 柔道男子90キロ級代表のベイカー茉秋(ましゅう=20、東海大)が日本式のサンボ殺法で、本家に真っ向勝負を挑む。

 

 14日、成田空港からグランドスラム・チュメニ大会(18~19日、ロシア)に出発したベイカーは「サンボの技がかかればいい。背負い系の技ですね」。世界選手権(8月、カザフスタン・アスタナ)に向けた最後の実戦の場で、新たな武器を試すという。

 

 他の代表選手がリオ遠征で五輪会場や選手村を視察する間、国内に残ってじっくり力を蓄えた。名門・東海大柔道部には様々なバックボーンを持つ柔道家や格闘家が集まる。その中で習得し、磨いたのがサンボの技だった。

 

「サンボの技なんでロシア人も知ってるかなと思ったんですけど、意外と知らない。そういう発見があった」。ロシアは元PRIDEヘビー級王者の“氷の皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードル氏(38)らを輩出したサンボ発祥の地。柔道選手にもサンボの技術を使う選手は多い。本場で通用すれば、さらに自信を深めることができる。

 

 第1シードとあって、ベイカー自身も勝って当然の大会と受け止めている。だからこそ、試合内容にもこだわるという。「圧勝して勝ちたい。まだ国際大会で全部一本で優勝したことはないので」。父親は米国出身。期待のイケメン柔道家は、昨年の世界選手権でまさかの2回戦敗退。屈辱を晴らす準備を、北の大地で完成させる。