柔道の男子日本代表合宿が3日、奈良・天理市内で行われ、10月の世界選手権(タシケント)で3連覇を狙う66キロ級の丸山城志郎(ミキハウス)がトレーニングを公開した。

 この日は地獄の階段ダッシュが行われたが、練習場所の白川ダムは普段から慣れ親しんでいる。それだけに「にぎやかに楽しく走れたかな」と表情は明るい。

 過酷なトレーニングを週2~4回も行う丸山は「平地を走るより足を上げないと前に進まない。息の上がり方が柔道っぽい」と表現。その意味を「ダッシュして一番上まで上がったら息が上がる。柔道はガーっと攻めて息が上がって『待て』がかかる。そういうところが柔道に似ている」と説明した。

 昨夏の東京五輪は阿部一二三(パーク24)との代表決定戦に敗れて不出場。「世界選手権まで5か月くらい。長い期間を見据えて一日一日の稽古を大事にしていきたい」。昨年の〝忘れ物〟を取り返す準備は万端だ。