
無差別級で争われる柔道の全日本選手権(日本武道館)は29日に決勝戦を行い、五輪2大会金メダルの故斉藤仁さん(享年54)の次男・斉藤立(20=国士舘大)が、昨年の世界選手権覇者・影浦心(26=日本中央競馬会)を下して初優勝。史上初めて父子で日本一に輝いた。
父が頂点に立った1988年大会から34年。同じ大会で息子が躍動した。初戦の2回戦で一本勝ちを収めた斉藤は順調に白星を重ね、決勝へコマを進める。日本一を懸けた影浦との一戦は、延長までもつれたが、最後は足車で技ありを奪って勝利した。
試合後には、涙ながらに「いろんな人に支えられて柔道できていると感じた」と感謝の言葉を口にした上で「自分はまだまだ挑戦者。何が何でも勝ち続けていくつもり」と決意を新たにした。父子Vについても「まだ五輪も勝ててないので、並べるレベルじゃない。まだまだお父さんのような柔道を目指していきたい」と語るなど、満足する様子は一切なし。次は父子での五輪制覇を狙う。
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