
ついに重い口を開いた。全日本柔道連盟の山下泰裕会長(64)が11日、自身の公式ホームページを更新。ウクライナへの侵攻を続けるロシアのウラジーミル・プーチン大統領(69)に苦言を呈した。
柔道家としても知られるプーチン大統領と親交のあった山下会長。かねて「プーチンと連絡を取れないのか」などの声が飛んでいた中、先月14日には「柔道を通じたつながりはあるが、直接のコネクションはないのが現状。何かメッセージを直接出すのは難しい。知人、友人も含めて、普段からやりとりしていると誤解されている方が多い。直接、届くルートは個人的には持ち合わせていない」と明言を避けていた。
しかし、この日は「ウクライナの人々、そして世界中の柔道を愛する方々へ」との見出しで「連日メディアで報道されるウクライナにおける非人道的な行いの数々、柔道家であるプーチン大統領によるロシア軍の侵攻のニュースを聞くにつけ、心を痛めてきました。これらの行為は柔道の精神、目的に完全に反するものです。全く容認することは出来ません」と批判を展開した。
その上で「柔道には、競技スポーツの一面もありますが、精力善用や自他共栄をはじめとする精神を学び、鍛えた心身によって自己の完成を目指し、世の中に貢献することを究極の目的としています」と説明し「柔道家として、ウクライナの人々、そして世界中の柔道を愛する方々に思いを馳せ、深い悲しみを覚えるとともに、愚かな行為が一日も早く止むことを願います(ホームページの言葉はいずれも原文ママ)」と訴えた。
かねて交流のある山下会長の言葉は、プーチン大統領に届くのだろうか…。
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