大舞台は2年後に迫っている――。全日本柔道連盟は2日の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)全試合終了後に強化委員会を開き、10月の世界選手権(10月、タシケント)女子代表を発表した。

 世界選手権は2階級まで2人の起用が可能。7階級で最大9人が出場できる。48キロ級は東京五輪銀メダルの渡名喜風南(パーク24)、昨年世界選手権優勝の角田夏実(了徳寺大職)が選出された。

 また、52キロ級は東京五輪金メダルの阿部詩(日体大)、57キロ級は舟久保遥香(三井住友海上)、63キロ級は堀川恵(パーク24)、70キロ級は田中志歩(JR東日本)、78キロ級は同金メダルの浜田尚里(自衛隊)が名を連ねた。

 今大会、詩は昨秋に両肩関節唇の手術を受け、状態が不安定だったことから準決勝で棄権。それでも女子代表の増地克之監督は「この階級で(優勝に)一番近い」と選考理由を説明した。

 さらに世界選手権は「(2024年)パリ五輪に向けて重要な大会」と強調。「(当初予定されていた東京五輪の2年前にあたる)18年世界選手権(代表)の中から6人が五輪に出場していることを考えると、本当に重要な戦いになってくる。また、ここで優勝することがパリに近づくということ」と言いきった。

 金野潤強化委員長も「もちろん、すべての世界選手権で真剣に取り組んでいくが、やはりパリへの第一歩。日本選手がどういった戦いを繰り広げることができるか」と期待を寄せた。

 78キロ超級を含む残りの代表2枠は全日本選手権(17日、横浜武道館)後に決定する。