吉田を直撃「代表監督引き受けますか?」

2012年09月23日 18時00分

 柔道王が“爆言”だ。柔道男子はロンドン五輪で金メダル「0」の惨敗を喫したが、実業団「パーク24」柔道部監督を務めるバルセロナ五輪78キロ級金メダリストの吉田秀彦氏(43)はニッポン柔道をどう見ているのか。ネット上では全日本チームの次期監督待望論まで挙がる柔道王が、本紙直撃にお家芸再建へ“本音”を語った。

 

 ――ロンドン五輪で男子は金メダル「0」。歯がゆい思いでは

 

 吉田:みんな金メダルを取れる力があったと思うけど、出し切れなかったのでは。

 

 ――全日本チームは篠原信一監督(39)が続投の方向。一方で、吉田監督待望論も出ている

 

 吉田:ボク? 言っとくけど、自分のところには一切、話は来ていませんよ。本当に何もない、ない。

 

 ――仮に、要請が来たら引き受けるか

 

 吉田:やらない。4年後のリオ五輪に向け強化するなら、今から下を育てないとダメでしょう。自分はここ(パーク24)でやります。五輪の後、篠原が叩かれているけど、篠原だって代表選手を教えるのは(年間合計が)2か月しかないから。それ以外の普段のところ、所属の企業、実業や大学でどこまで強化できるかが大事です。自分はここで、結果を出せるよう指導するしかない。

 

 ――リオ五輪で金メダルを獲得するためには、日本に何が必要か

 

 吉田:やっぱりしっかり組ませて投げる柔道を徹底することでしょう。(ルールが変わって)今の柔道は外国勢も足をつかんでこない。日本には向いていると思うんだけどねえ。

 

 ――「一本を取る柔道では世界の流れに対応できない」という声があるが

 

 吉田:そういう声もあるかもしれないが、ボクは一本取る柔道しか教えられない。自分がそれしかできないからね。でも、ロンドン五輪を見る限り、投げるうんぬんの前にみんな(選手は)、組み手が下手。手首の使い方がダメなんだ。真正面から力で対抗するんじゃなく、組み手で相手をいなすとか、そういう部分がなかった。

 

 ――単に日本が外国選手より弱いだけ…というシビアな指摘もある

 

 吉田:そうですか?_言われているほど、勝てない相手じゃない。

 

 ――指導する海老沼匡(22)が五輪準決勝で敗れたグルジア選手は相当強いが

 

 吉田:そんなことはない。あれにも勝てます。だって、自分がワラエフ(旧ソ連の名選手)と対戦するみたいなもんでしょ。あれもめちゃくちゃ強かったが、勝てた。方法があるんですよ。まあ、明日からここでしっかり、結果の出る練習で(勝つ方法を)教えていきますよ。