小川直也が提言「新監督は吉田」

2012年09月19日 10時00分

 ニッポン柔道がかつてない危機に陥っている。ロンドン五輪では柔道男子が史上初の金メダル「0」の大惨敗。にもかかわらず、篠原信一監督(39)はリオ五輪も続投する方向だという。惨敗の責任の所在が明らかにならないなか、波紋は広がる一方だ。この事態にバルセロナ五輪95キロ超級銀メダリストの暴走王・小川直也(44=小川道場)が本紙に緊急提言。ニッポン柔道の意外な再建プランを明かした。

 全日本柔道連盟では10月20日の理事会で、正式にリオ五輪に向けた新体制を決める。ただ、現状では篠原監督と女子の園田隆二監督(39)は続投する方向で、進退伺を提出した吉村和郎強化委員長(61)の処遇が次の焦点になっている。

 これについて小川は、はっきりと異を唱える。「やっぱりこれだけ、世間が柔道界に“圧力”をかけているんだから。世間をジュリー(審判委員)と思わないといけないよ。この世界は結果がすべて。負けた責任はきっちり取らないとまずいね。このままやったら、同じことの繰り返し。選手にばかり責任を押しつけては、ますます選手が離れちゃうよ」

 だが、現実的には篠原監督も続投に意欲を示しており、コーチ陣を“マイナーチェンジ”しての新体制となりそうだ。

小川は「篠原がやりたいのなら、それはそれでいい。だがやるならどうやって再建するか『マニフェスト』を発表するべき。『全階級で金メダル!』なんて景気のいい掛け声じゃなくて、現実に沿った目標を立てないと。オレたちのころだって金何個とか現実的な数字を挙げてたよ」とピシャリ。

 その上で小川はこう助言する。「篠原の(指導者の)キャリアじゃ、チームをまとめるのは大変。ここは1回、重量級担当コーチに専念するべき」。さらに、その上に立つ「まとめ役」…つまり次期監督には意外な男を“推薦”した。

「適任は吉田だろ。外の世界を知ってて経験豊富。あいつでいいんじゃないか。オレと違って柔道界に戻ったわけだし。あとはオレらと同世代で一番指導経験のある岡田先生(弘隆=筑波大柔道部総監督)かな」

 バルセロナ五輪金メダリストの吉田秀彦氏(43)はプロ格闘家を引退し、現在は実業団の「パーク24」柔道部監督して活躍中。だが、明大の先輩・小川とは“犬猿の仲”として知られ、2005年大みそかにはリングで雌雄を決したほど。一方で実績はズバ抜けており「プロ」というこれまでの柔道指導者にはない異色の経験がある。要は柔道界には“劇薬”が必要ということだ。

 ネット上では「小川監督待望論」まで挙がるなか、暴走王が古巣へ発したメッセージ。少しは耳を傾ける必要はありそうだ。

 

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