東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン(旭化成)が、2022年の抱負に「減」を選ぶ悲壮な覚悟を見せた。
 
 7日、全日本男子合宿中にオンライン取材に応じたウルフ。画面を通じても体がひと回り大きくなった様子がわかる。現在の体重を問われると「人は体重じゃなくて中身だと思うので、重さにとらわれちゃいけない」と真顔で回答。〝体重のことは聞かないでくれ〟オーラをバシバシ発していたが、そこは柔道界きってのエンターテイナー。今年の決意を表す一文字を求められると、大きな字で色紙に「減」と記した。

「まずは体重を減らさないと、スタートラインにも立てないという意味でも、減量の言ですね。減らしながら柔道のパフォーマンスを上げたいです」とキッパリ。改めて体重を聞かれると「言いたい気持ちもありますが、いろいろ言われちゃうからなあ…」と迷いながらも「過去最高という感じ。思いっきり更新ですね」。ちなみに過去最高体重は118キロだそうだ。

 今年の目標は8月の世界選手権(タシケント)優勝。すでに減量計画は立てており、あとは実行するのみ。「これまで1回しか優勝していないので、回数を増やしていくとか目標を定めながらやれば気持ちも上がる。練習しながら上げていきたい」と、意欲を燃やした。