全日本柔道連盟の山下泰裕副会長(57)が13日、斉藤仁氏の急死で空位となった強化委員長の後任について3月13日の理事会で協議することを明かした。

 選択肢は3つあり、委員会内部からの昇格、外部からの起用に加え、「置かないというのもある」(山下氏)。2016年リオ五輪まで残り1年半。すでに強化プランはでき上がっており、急な体制変更は必ずしもプラスになるとは限らない。

 それだけに「人事は慎重にやらなければいけない」と方向性についても明言を避けた。

 また、この日は都内で「柔道MINDフォーラム」がスタートした。暴力根絶に主導して取り組む山下氏は基調講演やシンポジウムを通じて全国から集まった担当者と活発な意見を交換し、柔道競技者の人間教育を推進していくことを確認した。