東京五輪で〝兄妹金メダル〟を達成した柔道男子66キロ級の阿部一二三(24=パーク24)と女子52キロ級の妹・詩(21=日体大)が9日、都内で行われた「味の素ビクトリープロジェクト(VP)」の活動報告会に出席した。

 大舞台の戦いを終え、一二三が「(大会後は)結構充実していて、1か月たったのが早いなと」と話せば、詩は「五輪までは練習の日々だったので、今はすごくリラックスして休めています。こんなに休んだのは初めて」。メディアへの露出機会が多い2人だが、プレッシャーから解放され、終始穏やかな表情だった。

 同社から栄養面のサポートを受けてきた一二三と詩。特に一二三は効率よくアミノ酸を摂取することで筋量を落とさず減量に成功したという。

「サプリを取り入れるだけで練習の最後まで集中力が持ったり、トレーニングの最後まで力を発揮できた。減量期でもパフォーマンスを最大に生かすことができる感覚はあったので、試合に向けて自信がついた」。また、減量中は「毎日スーパーに行って買い物していたので主婦みたいな感じで自炊してました(笑い)」とも明かした。

 一方、詩はこれまで試合の1週間前に体重を落とすことがあったが、今大会は2日前に減量に着手。「アンダーする期間を短くすれば、もっと試合で力強くパフォーマンスを出せるんじゃないかなということで五輪前は短くしました」と振り返る。

 ちなみに自身が料理する機会は多くないという。詩は「肉じゃがとか、お母さんが作りそうな料理を作れるようになれたら」と笑顔を見せた。