東京パラリンピック・柔道競技(27日、日本武道館)、女子48キロ級の3位決定戦が行われ、3大会連続出場の半谷静香(33=トヨタループス)は、ユリア・イワニツカ(ウクライナ)に敗れ、銅メダル獲得とはならなかった。

 網膜色素変性症を患いながらも、中学1年から柔道を始めた半谷は、2012年ロンドン大会、16年リオ大会と2大会連続で入賞。「(世界のトップと)そんなに離れていないのでは」と一定の手応えをつかみ、今大会に向けては仲元歩美コーチに指導を仰ぎ、練習に励んできた。

 また、昨年10月には1992年バルセロナ五輪柔道男子95キロ超級銀メダルの〝元暴走王〟小川直也氏が主宰する小川道場(神奈川・茅ヶ崎市)で出稽古を敢行。半谷は「久々に小川先生に指導してもらって、引き手の重要性を強く認識した」と、五輪メダリストからのアドバイスにも耳を傾けた。

 準々決勝は敗れたが、敗者復活戦を合わせ技一本で勝利。3位決定戦も長身の選手相手に最後まで粘り強い戦いを見せた。