一昨年8月に退職した前全柔連事務局長の村上清氏(64)が1月からイタリア代表のGM(総監督)に就任する。

 迎え撃つ日本勢は2020年東京五輪ではオールスター態勢での金メダルラッシュを狙う。

 エース格は66キロ級の怪物・阿部一二三(17=兵庫・神港学園高)だ。昨年講道館杯、グランドスラム東京を制し、世界選手権3連覇中の海老沼匡(24=パーク24)まで沈めた。海老沼とリオ五輪代表枠を争う阿部は東京五輪では不動の金メダル候補になる。

 さらにはバルセロナ五輪銀メダルの暴走王・小川直也(46)の長男で100キロ超級の小川雄勢(18=東京・修徳高)に注目。昨年高校2冠を達成し、今春から父と同じ明治大に進学する。技術的にはまだまだ粗削りだが、持ち前の馬力で高校王者に君臨。190センチを超えた身長はまだ伸び続け、24歳と最も勢いのある東京五輪で父が果たせなかった頂点を目指す。

 また73キロ級には“平成の三四郎”古賀稔彦氏(47)の長男・古賀颯人(17=愛知・大成高)が控える。父譲りの技のキレ味は抜群で甘いマスクは早くも人気沸騰中だ。

 また女子も昨年世界選手権48キロ級金メダルの近藤亜美(19=三井住友海上)を筆頭に粒揃いだ。