柔道 高藤決意の代表返り咲き「もう泥酔しない」

2015年01月06日 16時00分

阿部(右)と乱取りする高藤

 柔道男子60キロ級代表の高藤直寿(21=東海大)が泥酔癖に“絶縁状”を叩きつけた。

 

 高藤は昨年8月の世界選手権で寝坊による遅刻を繰り返し、代表の規律を乱したとして強化指定選手から降格、12月のグランドスラム東京大会の出場停止などの処分を受けた。また井上康生監督(36)が責任を取って丸刈りになり、大きな波紋をもたらした。

 

 4日からの合宿で代表に復帰した高藤は「井上先生が坊主にされたのを見て『終わった』と思いました」と猛省。「勉強になった1年でした」と振り返り、遅刻することがないよう余裕を持って行動するよう心がけていることを明かした。

 

 さらに高藤は私生活の襟も正した。勉学に一層励む一方で、オフでもハメを外さない。「もう泥酔はしません」――。

 

 高藤といえば、代表選手の中でも酒好きで知られる。本人も20歳になった後は「飲まされて潰されて…」と目もうつろな酩酊状態になることも多かった。しかし、処分を機に酒に対する接し方を180度変えたという。「今は控えています。(飲酒量は)処分の前の半分以下ですね。飲まなくなったら弱くなりました」。実力のみならず、品格でもあらゆる柔道人にとって模範になる。井上監督が求める理想の選手像に少しでも近づこうというわけだ。

 

 赤っ恥をかかせてしまった井上監督には、畳の上で恩返しをするしかない。昨年は世界選手権で銅メダルに終わったものの、2年前は金メダル。可能性は秘めている。「リオで金メダルを取ります」。雌伏の時を過ごしたやんちゃ男は、たまったエネルギーの発散の時を待ちわびている。