東京五輪の柔道競技7日目(30日、日本武道館)、男子100キロ超級で2016年リオ五輪銀メダルの原沢久喜(29=百五銀行)は5位に終わったが、弟で俳優の原沢侑高が感謝のメッセージを寄せた。

 08年北京五輪の石井慧(現総合格闘家)以来、3大会ぶりの金メダル獲得が期待されたが、準決勝でルカシュ・クルパレク(チェコ)に延長戦の末、大外刈りで技ありを奪われて敗戦。3位決定戦でもテディ・リネール(フランス)に敗れ、メダル獲得はならなかった。

 金メダルには届かず、試合後には「本当にここまでいろんな人に応援してもらって、いろんな人に背中を押してもらってこの舞台に立つことができた。その中でやっぱり結果で恩返しできなかったことに悔いが残ります」と肩を落とした。

 ただ、兄の雄姿を見守った弟・侑高は「この舞台に上がるために5年間捧げてきたアニキがメダルを取れなかったのはとてもとても悔しいです。でも結果はどうであれ『誇れるアニキ』というのは変わらないので、家族として兄弟として温かく迎えてあげたいです。お疲れ様でした」とねぎらった。