【柔道】小川直也が新井千鶴を絶賛「準決勝の不可解判定に対応した時点で金メダルは決まった」

2021年07月29日 05時15分

お手本になる柔道で金メダルを獲得した新井千鶴

【小川直也 暴走レッドゾーン】(東京五輪・柔道女子70キロ級金メダルの)新井千鶴さんは見事な柔道だったね。外国人選手のような変則の柔道ではなく、しっかり両手で組んでいく柔道。みんなのお手本になるような、まさに「ザ・ニッポン柔道」という感じだったよ。

 勝因としては準決勝がすべてじゃないかな。途中で新井さんが関節技を決めて、主審が「一本!」と宣告したよね。この時点で金メダル決定。でも結局、ビデオ判定で覆り、一本はなかったことに…。普通の選手なら、これで気持ちが切れてもおかしくない。

 中継を見ていた方は「なんで?」と思ったかもしれないけれど、国際大会では不可解な判定も多々あることなんだ。特に今大会では「なんで今の一本じゃないの?」とか「なんで指導を取らないの?」とか変な判定が結構、目につくんだよね。

 でも新井さんは世界チャンピオンに2回もなっているし、国際大会の経験が豊富だから、一本を取り消されても平然としてたよね。〝心のリカバリー〟ができていた。変な言い方だけど、不可解なことにも慣れているんで、対応できたんだ。

 オレからすれば、あそこがハイライト。最後まで落ち着いて自分の柔道を貫けたんで、もう金メダルは決まったようなもんだったよ。

 あと、テレビインタビューの最後でお母さんに感謝を伝えていたけれど、あれもよかった。彼女の人柄がわかったし、さわやかな金メダリストが誕生したね。

(バルセロナ五輪95キロ超級銀メダル)

関連タグ: