【柔道】金メダルの阿部一二三 畳で表情を崩さなかったワケ「しっかり礼をして感謝の気持ちで畳を下りた」

2021年07月25日 22時11分

畳の上で感謝の意を表した阿部一二三

 東京五輪の柔道男子66キロ級で金メダルを獲得した阿部一二三(23=パーク24)が表情を崩さなかった理由とは――。

 阿部は昨年12月の五輪代表決定戦で丸山城志郎(ミキハウス)と対戦。約24分間の死闘を制した際には、大きくガッツポーズをして喜びを表現していた。しかし、この日の決勝でバジャ・マルグベラシビリ(ジョージア)に勝利を収めても、淡々とした表情を貫いた。

 試合後のメダリスト会見では「(代表決定戦の)あのときの感情はすごいうれしくて、喜びはあった」と振り返った上で「あのときに思ったのが、顔を上げて、胸を張ってしっかり礼をして畳を下りたいと思った。なので、五輪の舞台でしっかり胸を張って礼をして、感謝の気持ちで畳を下りた」と意図を明かした。

 新型コロナウイルス禍の影響で1年となった東京五輪は23日に開幕。とはいえ、依然として多くの人が苦しんでいるのが現状だ。だからこそ「開催されなかったら金メダルはなかった。本当に東京五輪を開催してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱい。僕たち選手は感謝しかない」と神妙に語った。

 前日(24日)には、男子60キロ級で金メダルに輝いた高藤直寿(パーク24)が畳から下りる際に正座してから座礼した姿が大きな話題となった。

 2日連続で世界の頂点に立った柔道男子日本代表。強さの秘密は礼にあるのかもしれない。

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