小川直也氏が金メダル1号・高藤直寿を絶賛「派手な技を連発していたリオ五輪と違った」

2021年07月25日 05時15分

激闘となった決勝を制し、感極まる高藤(右)
激闘となった決勝を制し、感極まる高藤(右)

 東京五輪の柔道競技が24日からスタート。初日の日本勢は、男子60キロ級で高藤直寿(28=パーク24)が金メダル、女子48キロ級の渡名喜風南(25=同)は銀メダルを獲得。2000年シドニー五輪から6大会連続で本紙解説を務めるバルセロナ五輪男子95キロ超級銀メダルの〝元暴走王〟小川直也氏(53)はどう見たのか。


【小川直也の暴走レッドゾーン】高藤君は「勝ちに徹した」という柔道だったよね。派手な技を連発していたリオ五輪のころとは対照的に、手堅く、ドロ臭く戦っていた。それくらい、ニッポン柔道さえも必死にやらないと勝てない状況だったってことだよ。

 正直、今大会に出場している選手は誰一人、最高のパフォーマンスは出せていなかったと思うよ。来日している海外の選手はやっぱり厳しい環境にある。実際、男子60キロ級では優勝候補たちが次々に負けていたし、コロナ禍で1年延期が選手のみんなに影響していたんじゃないかな。ノーマークの台湾の選手が決勝に上がってきたことも、そういうことだと思うね。

 そんな中で、高藤君はこの5年間体調をキープできて、一番ベストな仕上がりだったってこと。長い試合にも粘り強く戦っていたからね。現状を自分なりに見つめ、勝ちに徹した姿勢が良かったんじゃないかな。

 渡名喜さんは惜しかったね。やはり準決勝で、一番意識したであろう長身のビロディドを下したことで、パワーを使いきっちゃったかな。でも、この状況でメダルを取ったんだから、もっと胸を張っていい。初日に金、銀を取れたんだから、いいスタートを切れたと思うよ。

 最後に、無観客開催ってことでいろいろ意見もあるけれど、客席には各国の関係者が座っていたからね。五輪としては確かに寂しいが、柔道では普段から見慣れた光景だよ。選手は意外とやりやすかったんじゃないの?

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