<柔道グランドスラム東京>七戸に芽生えたエースの自覚

2014年12月05日 16時00分

グランドスラム東京での優勝を厳命された七戸

 柔道男子代表の井上康生監督(36)が4日、100キロ超級代表の七戸龍(26=九州電力)にグランドスラム東京(5日開幕、東京体育館)での優勝を厳命した。

 

 七戸は8月の世界選手権で銀メダルを獲得。決勝ではロンドン五輪金メダリストのテディ・リネール(25=フランス)を苦しめ、ニッポン柔道重量級の復活を印象づけた。東京大会にリネールは出場しないため、七戸は優勝候補筆頭に浮上。最大の注目点は、世界選手権の快進撃が本物かどうかだ。

 

 井上監督は「絶対王者のリネールは出てこない。2番手の位置は必ずキープする。その力は必要。世界選手権の戦いが本当であるということを証明する戦い」と今回の使命を強調。100キロ超級は2009年大会の高橋和彦以来、日本人の優勝者が出ていない。国内唯一の国際大会で、男女合わせてもここまで低迷が続いているのはこの階級だけ。その分、七戸にかかる期待は大きい。

 

 そんな状況もあり、七戸の意識に変化も生まれた。これまで自発的に練習の経過報告をしてくることはなかったが、大会に向け「ケガなく順調に進んでいます」と井上監督に電話するなどエースの自覚も芽生えてきた。

 

「技術とともに、人間的にも成長している。『日本柔道の核になるんだ』という意識が出てきている。核がいることは我々日本柔道にとっても大事」(井上監督)。七戸はその決意を畳の上で示すことができるか。