柔道男子81キロ級東京五輪代表でリオデジャネイロ五輪銅メダリストの永瀬貴規(27=旭化成)が1日、オンライン取材に応じ、五輪に向けて国内で調整を進める方針を示した。

 1年延期となった大一番も間近に迫ってきた中、9~14日にロシア・カザンで全日本男子強化合宿が予定されていたが、あえて国内での稽古を選択した。

「国内の方が自分の調整がしやすい。このような状況なので、海外に行ってもいろんな制限がある。帰国後の隔離も考えた時に、日本でしっかり練習を積んだ方が自分にとってはいいのかなと思った」と、決断に至った経緯を明かした。

 自身にとって五輪前最後の国際大会となったグランドスラム(GS)タシケント大会では3位に終わった。目標に掲げる〝五輪金メダル〟へ「試合で投げられてしまったので、自分の長所である受けっていうのを再確認した」と自分を見つめ直しながら、さらなるレベルアップを目指している。

「大会まで3か月を切った。そんなに多い時間は残っていないが、まずは自分のコンディションを上げて、1日1日自分の課題であったり、やるべきことをやるのみ」

 リオでの悔しさをバネに、今度こそ頂点の座をつかみ取る。