柔道世界選手権(ロシア・チェリャビンスク)男子73キロ級で3年ぶり2度目の金メダルを獲得した中矢力(25=ALSOK)が、新妻の愛に感謝した。
日本出発前、現地に来られない愛妻から「試合が終わってから開けて」と“謎の手紙”を手渡された中矢は、優勝後に開封した。出てきたのは「折り紙で作った手作りの金メダルでした」。
中矢は個人戦に続き、団体戦でも金メダル。まるで世界一奪還を確信していたかのような演出に「勝つって信じてたんじゃないですかね。『負ける気しない』って言ってたんで。家に帰って本物を渡したいです」と幸せいっぱいの表情を浮かべた。
世界選手権では、おはこの寝技だけではなく、立ち技の切れ味も証明。リオ五輪に向け、大野将平(22=旭化成)との代表争いは続くが「技の精度を上げて練習していきたい」と意欲的だ。