世界柔道での「女子復活」へ南條監督の覚悟

2014年08月25日 16時00分

女子柔道の復活に太鼓判を押した北田理事

 柔道の世界選手権が25日、ロシア・チェリャビンスクで開幕するが、北田典子理事(48)が女子柔道の復活に太鼓判を押した。

 

 昨年の世界選手権で女子は22年ぶりとなる個人戦金メダルゼロの惨敗。前監督、コーチによる暴力・パワハラ問題の影響から覇気のない試合が目立ち、北田氏も「覚悟がなかった。次は許されない」と厳しく批判した。

 

 ただ、今回は明らかにトーンが違う。ロンドン五輪57キロ級金メダリストの松本薫(26=フォーリーフジャパン)が2011年パリ大会以来に参戦するなど、戦力が充実しているのも1つの理由だ。

 

 しかし、それ以上に北田氏が評価するのが、南條充寿監督(42)の覚悟だという。「南條監督が『やることはやった』と腹をくくれている。南條監督の言葉で期待できる」と断言した。暴力問題発生後、バトンタッチを受けた南條監督は今季、2年契約の満了を迎える。16年リオ五輪までの続投を頭に描くのであれば、世界選手権で結果を出すしかない状況だ。

 

 ところが、北田氏によれば南條監督は守りに入ることなく、攻めの姿勢を貫いた。「今回、南條監督がすごいなと思ったのは(48キロ級で)近藤(亜美)を選んだこと。彼が『ヘッドコーチに残りたい』と思っていたら、結果が欲しいわけですよ。結果を求めた場合は山岸(絵美)が有利だったかもしれない。でも、南條監督は強化委員会で『リオ五輪、東京五輪を考えて近藤を選んだ』と言っていたと聞きました」。監督が退路を断てば、選手への影響も必至。北田氏は「チームの雰囲気や流れも変わってくる」と強調した。

 

 南條監督が目標に掲げた金メダル3個も実現可能と見る。「57キロ級のベテラン組から1つ、重量級から1つ、あとは若手から1つ取れればいい」。女子の逆襲がいよいよ始まるのか。