「暴力根絶」「事故防止」柔道界改革に奔走する山下泰裕氏

2014年08月25日 16時00分

柔道界の抱えるさまざまな問題に対処している山下氏

 ロサンゼルス五輪無差別級金メダリストで全日本柔道連盟の山下泰裕副会長(57)が、全柔連副会長として柔道界の抱えるさまざまな問題に対処している。

 

 4月に暴力根絶プロジェクトから改称して発足した柔道MINDプロジェクト特別委員会では委員長として陣頭指揮を執る。「会場などで暴力行為が全く見られなくなってきたし、会場の雰囲気が変わったっていうことは高体連、中体連、少年柔道指導者の方々から聞いてます。力を合わせて本来の人づくり、人間教育の柔道界にしていきたい」と成果は上々。

 

 昨年は柔道界の信頼が大きく失墜した。「厳しい批判にさらされた日本の柔道界だけど、多くの方が危機感を持ってあるべき姿を目指して行動されている。それを感じています」と改革のスピードをさらに上げる。

 

 一方、7月30日には宗岡正二会長(68)らとともに全柔連幹部として初めて全国柔道事故被害者の会と向き合った。「話を聞いてると胸が締めつけられる。亡くなったお子さんのこと、その母さん、肉親の思い。柔道でそんな思いをする人をこれ以上、一人も出したくない」。山下氏は再発防止に全力をあげる。