【柔道】古賀さん次男・玄暉 亡き父に捧げる涙の初V「何としても優勝したかった」

2021年04月04日 14時58分

男子60キロ級決勝で、延長の末、竪山将(左)から肩車で技ありを奪い、合わせ技一本で優勝した古賀玄暉(代表撮影)

 父に捧げる大きな勝利だ。柔道の世界選手権(6月、ブダペスト)の代表選考会を兼ねる全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)最終日が4日、男子7階級で行われ、先月24日にがんのため亡くなったバルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダルの古賀稔彦さん(享年53)の次男・玄暉(22=旭化成)が60キロ級で涙の初優勝を飾った。

 初戦、準決勝と気迫の一本勝ちで勝ち進む。決勝では竪山将(27=パーク24)を相手に積極的に攻め続け、延長6分過ぎに合わせ技で一本勝ち。表彰台で瞳を潤ませた。

 父が亡くなった悲しみを乗り越えての優勝に「率直にうれしい気持ち。いろいろあったが、何も恩返しができずに亡くなってしまったので、何としても優勝したかった」と再び涙を浮かべた。

 また左ヒザのケガも抱えていたということで覚悟も強くなっていたという。「試合前には稽古ができずに走るだけという状態だったが、父にはいつも『(試合に)出るなら覚悟を持っていけ』と言われていた。走るのも父にやれと言われている気がした」と偉大な父のサポートがあったことを明かした。

 今大会の優勝で世界選手権出場をグッと引き寄せた。さらに今後の大きな目標としては2024年パリ五輪があるという玄暉だが「父には『1試合1試合が決勝だと思ってやれ』とも言われていた。一つ一つの大会を大事にして大きな目標に向かっていければ」とさらなる高みを目指すことを誓った。

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