柔道女子日本代表の増地克之監督(50)が30日、オンラインで取材に応じ、東京五輪への心構えを説いた。思いを語った。

 新型コロナウイルス禍は終息の見通しが立っておらず、東京五輪開催へ世間の逆風は収まらないまま。それだけに増地監督は「コロナ禍の現状を踏まえると『五輪で戦うというのがいいのか、どうか』という思いが選手にもあると思う」と選手の気持ちをおもんぱかった。

 その上で「ただ目指すところは五輪でしっかり戦うこと。そして国民の方に勇気を与えることを求められる。『勝つ』が大前提だが、勇気と感動を与えられるような試合をやりたい。海外の観客は見送られたのは複雑だが、与えられた環境でやるしかない。地の利を生かして戦っていきたい」と力説した。