柔道男子日本代表の井上康生監督(42)が30日、オンライン取材で24日に亡くなった1992年バルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダルの古賀稔彦さん(享年53)への思いを語った。

 井上監督は「バルセロナ五輪や(90年の)全日本無差別の雄姿は心に大きく刻まれている」と回顧。また自身が中学生の時に地元宮崎で稽古をつけてもらったこともあり「中学生相手でも一切妥協せずに稽古をつけてくれた。『おまえ、強ええな。頑張れよ』と気さくに話していただき、大きな力になった」。自身が監督になってからも「試合会場でもお会いすると明るく元気に温かい言葉をかけていただいた」と振り返った。

 そんな優しい人柄を最も感じた点として「私の息子が古賀さんとお話する機会があり、古賀さんんにいろんな質問を投げかけまくっていたが、一つひとつ真剣に答えてくださっていた。いつも柔道に関しては熱い話をしてくれ、人としては明るく元気に接してくれた姿はすごい方だったと改めて感じている」としみじみ語った。