24日にがんのため亡くなったバルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダルの古賀稔彦さん(享年53)の葬儀・告別式が29日、神奈川・川崎市内の寺院で営まれた。同五輪男子78キロ級金メダルの吉田秀彦氏(51)、教え子で女子63キロ級で五輪2連覇の谷本歩実氏(39)、男子60キロ級で五輪3連覇の野村忠宏氏(46)ら柔道関係者など約1000人が参列。〝平成の三四郎〟との最後の別れを惜しんだ。

 谷本氏は「信じられない、あの古賀先生が…。絶対に元気になると思っていたので。まだ正直、心の整理がついていない」。野村氏も「私自身も古賀先輩の柔道を見て、格好いいな、すごいなって憧れた少年だったので。いまだに受け入れがたい現実です」と唇をかんだ。

 女子48キロ級で五輪2連覇の谷亮子氏(45)は「中学生の時から憧れの方。お手本になる先輩で、本当に多くのことを学ばせていただいた」と話した。