柔道・松本薫の新技「くるりんぱ」は遠心力がキモ

2014年07月27日 16時00分

内股の改良に成功したという松本(右)

 柔道世界選手権(8月25~31日、ロシア・チェリャビンスク)女子57キロ級代表の松本薫(26=フォーリーフジャパン)の新技「くるりんぱ」の全貌が明らかとなった。

 

 相手の動く力を利用して遠心力で投げる内股で「普通の内股は(相手を)引き出してやってる。私は引き出す力がなくて遠心力を使う。気づいたらパンと相手が浮いてます」(松本)。25日の公開練習では「意識し過ぎてことごとく失敗した…」と報道陣を前に不発に終わったが、決まれば瞬時に相手を畳に叩きつけられるという大技だ。

 

 驚きなのは切れ味だけではない。「相手が寄ってくる勢いで投げる。タイミングが合えば力はいらない。なかなか高度な技」と解説したのは担当の松本勇治コーチ(41)。「流れの中で出す。(松本は)日ごろ『本能で生きてるの』って言ってる。ぴったりです」

 

 試合では本能ムキ出しの“野獣スタイル”がトレードマーク。松本にとってはまさに理想的な必殺技だ。さらに「決まらなくても相手は警戒してくる。逆に本来の松本の得意技がかかってくる」(同コーチ)。松本の攻撃パターンは世界のライバルに研究し尽くされているが、新技を仕掛けることで相手にスキが生じるという。

 

 松本は本番までに「くるりんぱ」の完成度を60%→80%に高める予定。ロンドン五輪以来となる世界の頂点へ、最大の武器となりそうだ。