柔道のグランドスラム(GS)タシケント大会(3月5~7日、ウズベキスタン)に出場する日本選手団が27日、羽田空港から出発。井上康生男子代表監督(42)がオンラインで出国前取材に応じた。

 1月の国際大会「ワールドマスターズ」(カタール・ドーハ)に続いて試合ができることに感謝を述べ「カタールでも多くの課題が見つかった。実戦を感じながら五輪につなげていければ」と今大会の参加意義を語った。

 昨年2月のGSデュッセルドルフ大会以来、約1年ぶりの試合となる81キロ級代表でリオ五輪銅メダルの永瀬貴規(27=旭化成)へは「実戦で調子を上げていく選手。久しぶりでなかなか見えづらいところがあると思うが、課題を見つけながら自分の立ち位置を感じ取ってほしい」とエールを送った。

 直前には出場を予定していた73キロ級代表でリオ五輪金メダルの大野将平(29=旭化成)が、左大腿部筋損傷で4週間の安静加療が必要ということで欠場が発表されたが「心配するほどのものではなく、調整という部分でつくりきれなかった」と軽症であることを強調した。

 また、マスターズ大会で左ろっ骨にひびが入るケガを負った男子100キロ超級代表でリオ五輪銀メダルの原沢久喜(28=百五銀行)についても「すでに制限をかけることなく、乱取りを再開している」と順調に回復していることを明かした。