海外の「ひどい柔道」に打ち勝つ強化を

2012年08月03日 12時00分

【小川直也の暴走レッドゾーン解説】オイッス! 西山将士君(ロンドン五輪・柔道男子90キロ級)が銅メダルか。まあ、自分の力を出していたし、こんなところだろう。この階級には日本に加藤博剛(26=千葉県警)という今年の全日本選手権で優勝した強い選手がいる。はっきり言って、西山より強い。世界ランクの関係で五輪には出られなかったんだけど、加藤が出ない時点で金メダルは無理だったんだよ。

 女子の田知本さん(女子70キロ級)も淡々と試合し過ぎ。金メダル取りたいなら、もうちょっとバクチにいかないと。2人とも、なんだか無難に試合をして、それで終わっていたな。

 柔道5日目が終わって金メダル1個か。どのクラスも競った試合が続くが、勝ち上がれない。そろそろ日本の強化のあり方から変えないといけないんじゃないかな。

 オレは今、少年柔道に携わっているけれど、小学生、中学生の試合と、五輪の舞台の試合ではルールが違うんだ。奥襟を持っちゃダメとか関節技禁止とかね。安全上の問題とかいろいろ理由があるが、子供たちは自分がやっている柔道と五輪の柔道が明らかに違うから戸惑っている。

 海外勢はそのへん、小さいころからすくい投げや隅返しをやって慣れているから、20歳くらいで金メダルを取っちゃう。日本から見れば「ひどい柔道」かもしれないが、そのひどい柔道に勝てないんだから。現在の強化では金メダルに遠回りしている気がするんだ。そのあたりの世代の強化から根本的に変えていかないと、日本の柔道はジリ貧だと思うね。

(バルセロナ五輪柔道銀メダリスト)

 

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