体重無差別で女子柔道日本一を決める皇后盃全日本女子柔道選手権(27日、東京・講道館)の前々日会見が25日、都内で開かれ、今春に独協医大医学部に入学した〝戦う医学生〟女子78キロ超級の朝比奈沙羅(24=ビッグツリー)が意気込みを語った。
 
 医学部に入学し、前所属のパーク24を退社。栃木・下都賀郡のキャンパスから通える、ビッグツリー所属となって初めての大会ということで「いろいろ葛藤した1年。不安な気持ちとワクワクが半分ずつある」と素直な胸中を吐露した。

 医学生との二足のわらじを履いていることについては「慣れるのに必死。思っていたより(勉強で)机に拘束される」と苦笑い。だが「性格上、一本に絞るより、もう一つ向き合うものがある方が頑張れる。これからも柔道、勉強両方こなせれば」とフル回転の覚悟だという。

 今回は大会2連覇中の東京五輪同級代表の素根輝(20)が不出場。唯一の優勝経験者ということになり「かつて女王だったという誇りがある。しばらく優勝から遠ざかっているので、ここで奪還したい」と静かに闘志を燃やした。