【柔道】中矢力 五輪延期で引退決断「教え子に五輪金メダル取ってもらいたい」

2020年12月17日 19時19分

中矢力

 2012年ロンドン五輪柔道男子73キロ級銀メダリストの中矢力(31=ALSOK)が17日、オンラインで引退会見を行った。

 現役生活は東京五輪が開催されるはずだった今年までと決めていたが、新型コロナウイルス感染拡大で大舞台は来夏へ延期となった。「延期になって出る大会もなくなり、それで引退を決めた」と説明した。

 自身の飛躍につながったライバルには、16年リオデジャネイロ五輪の代表を争った大野将平(28=旭化成)と10年世界選手権制覇の実績を持つ秋本啓之氏(34)を挙げた。「大野選手という強敵が現れてくれなかったら(14年の)世界選手権で(2度目の)優勝できることはなかったと思うし、その前は秋本さんが世界で活躍していた。その背中を追いながら、(11年に)がむしゃらに戦って初めて世界選手権を取れた。2人は僕にとって最大のライバルだった」

 最も心に残った試合はロンドン五輪決勝。「それまでたくさんの国際大会に出たが、いざ(五輪決勝の)舞台に立ったら頭が真っ白になり、自分の柔道ができなかった」と悔しさをにじませた。

 今後はALSOK柔道部のコーチに就任する。「世界で活躍できる選手を育成したい。僕が成し遂げられなかった五輪の金メダルを教え子に取ってもらいたい」と次なる目標に設定した。