柔道女子日本代表・増地克之監督(50)が8日、オンライン取材に応じ、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で開催中の強化合宿について語った。

 全体での合宿は約1年ぶりとなるが「集合したときに、皆いい表情をしていた。個別分散合宿にはない刺激を選手たちも感じているのでは」と実際に顔を合わせることによる相乗効果に手応えを感じているという。

 ただ代表選手は出場しなかった10月の講道館杯全日本体重別選手権において、補欠選手がすべて敗れたという部分に課題を見いだしたため「試合勘というか、ブランクがあるのは代表も同じ。競り合った場面を想定してやっている」と実業団の強豪を集めて、「質」重視の実戦的な稽古をやっている。

 年明けにはマスターズ大会(1月11~13日、ドーハ)が開催される。出場選手については「代表の半数以上が希望という形になるのでは」とした上で「約1か月の準備期間でガイドラインなどの情報を共有することが大事。試合がなかった中での意識づけを目的にやっていきたい」と狙いを明かした。