柔道女子日本代表が東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で強化合宿を開催。52キロ級の阿部詩(20=日体大)が8日、オンライン取材で現在の思いを語った。

 久しぶりの全体合宿ということで「ようやくスタートしたんだなという感じ。いろんな選手から刺激をもらえるので、しっかりと課題を持ってやりたい」と意気込んだ。

 コロナ禍で本格的に稽古を再開したのは7月ごろだったが「自分でメニューを考えて取り組めるようになった。高い技が多いので、今は低い技を練習している」と自分を見つめ直すいい機会になったという。

 五輪に向けて、来年1月のマスターズ大会(11~13日、ドーハ)出場を見据える。「とりあえず試合勘を取り戻したい。こういう状況だが、さらに進化して五輪を迎えたい」と徐々にエンジンをかけていくつもりだ。

 13日には兄・一二三(23=パーク24)が丸山城志郎(27=ミキハウス)との男子66キロ級五輪代表決定戦に臨む。柔道史上初のワンマッチによる戦いに「本当に強い覚悟がないとできない。選手として2人を尊敬する」とした上で「妹、家族としてしっかり最後まで見守り続けたい」と全力での応援を誓った。