全日本柔道連盟(全柔連)の中里壮也専務理事が16日、オンラインでメディアの取材に応じ、男子66キロ級の丸山城志郎(27=ミキハウス)と阿部一二三(23=パーク24)が争う代表決定戦について言及した。

 この日、来夏の東京五輪に臨む男女14階級で唯一代表の決まっていない同級の最終選考会を12月13日に講道館(東京・文京区)で開催すると発表。新型コロナウイルスの感染対策で異例のワンマッチ、無観客で行われるが、2人や審判団以外に誰が会場に入れるかに関しては「まだ固まっていないが、講道館杯と同じように考えている」とし、監督やコーチ、付き人など最低限の体制で開催する考えを示した。

 また、試合は国際ルールに基づいて行うということで、講道館の畳を赤と黄のものに入れ替えるという。柔道着も白と青で分けるという話もあるが「最終決定は(26日の)常務理事会で審議したい」とこちらについては未決定とした。

 コロナ検査は「選手はやるが、どこまでやるかは決まっていない」としながらも、選手のみの検査だった講道館杯での感染対策について「感染者が出ていないので、成功だったと思っている」とこれに準じることを示唆。

 最後に2人の最終決戦に向け「両者には正々堂々、日ごろの鍛錬の成果を発揮してほしい」と期待を寄せた。