新型コロナウイルス感染拡大後、柔道では初となる全国規模の大会、講道館杯全日本体重別選手権最終日(1日、千葉ポートアリーナ)、男女計7階級が行われ、男子90キロ級で村尾三四郎(20=東海大)が昨年大会に続く2連覇を果たした。

 2回戦から登場し反則勝ちを収めると、3回戦、準決勝と連続で一本勝ちし、危なげなく決勝に進出。最後は長井晃志(21=日体大)を相手に小外刈り、小外掛けと連続の技ありで一本勝ちを奪った。

 連覇達成に「勝ちにこだわって戦うことができた。練習の中でも自分の柔道をいかにやりきるかということを意識してやっていた」と満足げ。

 東京五輪代表の座を逃し悔しい思いがあったというが、コロナ期間をチャンスととらえ、これまでできなかったという「上から襟を持っての攻撃」に着手。今大会で手応えを感じたというが「まだ甘い部分がある。ただ強くなることを意識してやっていきたい」と、さらなる高みを目指した。