リオ五輪柔道女子48キロ級銅メダリストの近藤亜美(25=三井住友海上)が16日、現役引退を発表した。同日までに全日本柔道連盟(全柔連)強化指定選手辞退届を提出。所属先を通じ「世界チャンピオンや五輪メダリストになったことは大きな誇り。本当にいい競技人生だったと思っており、悔いはありません」とコメントした。

 愛知県出身の近藤は強豪・大成高3年時に出場した2013年のグランドスラム(GS)東京大会を制してシニアの国際大会デビューを遂げると、初出場だった14年の世界選手権を制覇した。だがリオ五輪以降は右膝靱帯損傷などの影響もあり低迷。さらに渡名喜風南(25=パーク24)の台頭に押され、東京五輪代表の座を逃していた。

 自身のツイッターでも引退を報告。「私、近藤亜美は競技生活を引退する事を決断致しました。今までの沢山の応援、サポートに心から感謝しています。ありがとうございました。振り返るとキリがない程濃い20年間、いい人生でした」(原文ママ)と思いをつづった。