暴力事件から復帰の柔道・大野 教育実習で改心

2014年01月07日 16時00分

練習後、せっせと畳を掃除する大野(中)

 柔道男子の全日本強化合宿が6日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで公開され、暴力行為に伴う全日本柔道連盟の競技者登録停止処分が解け、強化指定選手に復帰した昨年の世界選手権73キロ級覇者の大野将平(21=天理大)が合流した。練習前に開かれた記者会見では「昨年はご迷惑をおかけして申し訳なく思っている。批判も応援も踏まえて成長していければと思う」と神妙に話した。

 

 世界王者になった直後に、主将を務める天理大で上級生による下級生への暴力行為が発覚。3か月の競技者登録停止処分を受けた大野は清掃などのボランティア活動に取り組み、心を磨いた。だが“反省”に最も効果的だったのは「教育実習では人間としてどうあるべきか改めて考えた」(大野)。

 

 全柔連関係者によれば、大野は4週間、中学1年生に体育の授業で指導した。その結果「これまで自分のことだけで、周りが見えていなかったことに気がついた…」と漏らしたという。

 

 主将でありながら暴力行為に加担してしまったが、教育実習で接したピュアな中学生は真っすぐに自分を頼ってきた。責任のある立場の人間が周囲に対しどう行動すべきだったのか、身をもって感じた。

 

 とはいえ、重要なのはこれから。処分が解けたからすべて良しではない。中学生から教わった姿勢を生かせるかが、本当の“反省”なのだが…。