ここにきて再び感染が拡大している新型コロナウイルス。全日本柔道連盟(全柔連)は、新旧世界王者の丸山城志郎(27=ミキハウス)と阿部一二三(23=パーク24)が争う男子66キロ級の東京五輪代表最終選考会を、グランドスラム(GS)東京大会(12月11~13日、代々木第一体育館)とする方針については「影響なし」との考えを示した。

 コロナ禍はスポーツの現場でも広がりを見せている。8日に阿部の母校である日体大柔道部で部員と指導者計10名の感染が発覚。16日には丸山の拠点、天理大のラグビー部部員20名の感染が発表された。

 17日にオンラインでメディアに対応した中里壮也専務理事は「(選考会は)4か月先の話。まだ時間があるので、あまり懸念はしていない」と話した。

 また12日には、全日本学生柔道連盟が9月の全日本学生体重別選手権と、10月の全日本学生体重別団体優勝大会を中止すると発表。選抜体重別選手権と兼ねて行われる講道館杯(10月31日、11月1日、千葉ポートアリーナ)についても影響が懸念されたが「主催団体が違うので特別影響はない。全柔連としてはどうしたら開催できるか対策を講じている」とし、計画通りに進めていく方針だという。