〝ミスター無口〟大変身で金メダル候補

2012年06月30日 12時00分

 ロンドン五輪柔道男子81キロ級代表・中井貴裕(21=流通経済大)が、金メダルのダークホースに急浮上している。

 

 昨年の世界選手権では4回戦で敗れるなど「世界一」の経験はないが、担当のアトランタ五輪71キロ級金メダリスト・中村兼三コーチ(38)は「練習よりも試合で力を発揮するところがある」と話し評価が上がっている。

 

 一方で、中井は〝人間嫌い〟というから困ったもの。人と交流するのが苦手で、友人も限られた数だけだという。流行のお笑い番組も人気急上昇の女優にも興味ない、という変わり種だ。昨年の世界選手権パリ大会では報道陣に対してぶっきらぼうな対応をしたため、吉村和郎強化委員長(60)に叱られ、丸坊主にした過去もある。

 

 ところが最近ではそんな〝ミスター無口〟が報道陣と長時間の会話をするように努力しているという。中井も「少し慣れてきました…」とポツリ。激戦の代表争いを勝ち抜きロンドン行きを決めたことで、責任感が芽生えたようだ。

 

 中村コーチも現役時代は中村3兄弟の中でド派手な柔道をする兄2人(佳央氏、行成氏)に比べ目立たない存在だったが、金メダルを獲得して注目度がアップすると口数も一変。「試合に勝てば、口数も多くなるものなんですよ。五輪では冗舌な中井が見たい」(中村コーチ)。ダークホースの金メダル&社交化へ、ラストスパートだ。