中矢〝東海大ID柔道〟で金メダル

2012年06月28日 12時00分

 ロンドン五輪柔道男子73キロ級代表の中矢力(22=ALSOK)が〝東海大ID柔道〟で金メダルを狙っている。


 団体戦で学生日本一を争う「全日本学生柔道優勝大会」(24日、日本武道館)は中矢の母校・東海大が5連覇を達成。決勝戦では日大に先鋒から3連敗しながら3勝して追いつき、代表戦を制しての逆転優勝という離れ業を見せた。だが、中矢によれば、この大逆転も想定済みだった。

「3つとられたときは『やべー』と思いましたけど、やってくれると思っていました。というのも、こういう展開になることも練習していたからです」(中矢)

 東海大の練習時間はわずか2時間半。他大学と比べると少ないが、その中身は極めて濃い。例えば「有効を取られながら残り30秒だったらどう攻めるか」など細かいシチュエーションを想定しながら稽古する。もちろん、今回のように土俵際からどう巻き返すかを想定した練習も行ったという。「これは上水(研一朗)監督の方針なんです。ほかの大学にはありませんね」とある選手。

 中矢も東海大の稽古で、緻密な計算に基づく柔道スタイルを築いてきた。昨年は副主将として同大会に出場し優勝に導いた。世界王者として五輪金メダルを目指す現在も〝東海大ID柔道〟に変わりはない。

 中矢は「最悪の練習をしていないと力が出せませんからね」と断言。山下泰裕、中村3兄弟、井上康生ら幾多の名柔道家を輩出した名門の伝統を背負い、五輪に挑む。