【柔道】五輪代表権を維持「再選考の手段なし」

2020年05月15日 18時50分

 全日本柔道連盟(全柔連)は15日、オンラインによる強化委員会と常務理事会を開き、東京五輪の1年延期に伴う代表選手の処遇について、代表権を維持する方針を固めた。

 中里壮也専務理事は「現在IJF(国際柔道連盟)から試合の日程も来ていない状態。再選考するにもその手段がなく、選考のしようがない」と代表権のスライドに至った経緯を語った。五輪が延期になった直後は再選考を求める声もあったが、長引くコロナ禍の中、全会一致で決まったという。

 当初は4月15日に開かれる予定だったものの、全柔連事務局で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことで延期に。3月24日に五輪延期が決定して以来、一部の選手から上がっていた、早期のスライド決定を求める声が結果的に届いた形となった。

 また男女14階級中、唯一決まっていない、丸山城志郎(26=ミキハウス)と阿部一二三(22=パーク24)が争う男子66キロ級の選考方式に関しては、別途選考会を設けることもあるという。

 中里氏は「(最終決戦だった4月の)選抜体重別選手権は延期で中止ではない。9月ぐらいにやれればいいが、現時点では白紙。新たに選考会を開くか、来年の選抜まで延びる可能性もある」と悩ましげに話した。

 この決定に男子100キロ級代表のウルフ・アロン(24=了徳寺大職)は「どう転んでも闘える準備はしてきたので、大きな心境の変化はありません」とコメントした。