柔道界からコロナ死者 全柔連クラスターとの関連は?

2020年04月21日 11時30分

 新型コロナウイルスの感染拡大で、柔道界から初の死者が出てしまった。総本山である講道館(東京・文京区)で理事を務める松下三郎さんが、19日に同ウイルス感染による肺炎のため84歳で死去。悲しみとともに動揺も広がっている。

 講道館では2月27日から道場での稽古を中止しており、現在松下さんの他に感染が確認されている職員は1人。だが、同じビルに入る全日本柔道連盟(全柔連)ではクラスター(感染者集団)が発生し、16日までに役職員19人の集団感染が発生しているからだ。

 全柔連では3月30日から事務局を閉鎖していたものの、今月4日に1人目の職員がPCR検査で陽性判定。講道館理事の松下さんは5日まで勤務し、16日に陽性と診断されていた。気になるのは全柔連のクラスターとの因果関係だが、担当者も「現在確認中。事務局閉鎖のため時間が必要」と回答するにとどまり、混乱している様子だ。

 日本オリンピック委員会(JOC)の会長も務める全柔連の山下泰裕会長(62)は13日に「運用の面が不十分であったと反省しております。柔道界をあげて感染拡大防止に努めてまいります」と陳謝したばかりだが、総本山で死者が出たことは尾を引きそうだ。