全柔連クラスター 五輪代表所属先から不満の声「選手が犠牲に」

2020年04月14日 16時40分

丸山(左)と阿部一二三

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で全日本柔道連盟(全柔連)の事務局でクラスター(感染者集団)が発生。中里壮也専務理事(62)を含めて16人の役職員に感染が確認されているが、柔道選手も大きな“被害”を受けている。

 全柔連の山下泰裕会長(62)は「感染拡大防止の対策は早期に講じてきたが、運用の面が不十分であったと反省しております。深くおわび申し上げます」と陳謝したが、1年延期となった東京五輪代表の内定者の処遇や、唯一代表が決まっていない男子66キロ級の選考方式を決める予定だった15日の常務理事会も5月7日以降に延期となった。

 他競技では五輪内定選手たちの権利維持が続々と決まっている。金野潤強化委員長(53)は「選手には本当に申し訳ない。酷ではあるが、もう少し待ってもらうしかない」と理解を求めたが、代表選手の所属先関係者は「選手が振り回され、犠牲になっている」と不満を漏らす。本紙が報じたように、五輪まで十分な準備期間を取る目的で試みた早期内定が、結果として裏目に出る形となった。

 また、丸山城志郎(26=ミキハウス)と阿部一二三(22=パーク24)が競り合う男子66キロ級は最終選考会の全日本選抜体重別選手権が延期のまま、不透明な情勢が続く。緊急事態宣言の発令による自宅待機要請で、練習に打ち込むこともできない選手らの苦悩はまだまだ続きそうだ。