全日本柔道連盟(全柔連)は8日、東京・文京区の講道館で勤務する事務局の男性職員1人がPCR検査を受けた結果、新型コロナウイルス陽性と診断されたと発表した。所属部署などは個人の特定につながるとして非公表とした。

 全柔連では4日に別の男性職員の感染が発覚。7日には男性と女性の職員1人ずつが相次いで陽性の判定を受けておりこれで4人目。さらに5人程度がPCR検査を受ける予定だが、中には38度前後の発熱を訴える職員もいるといい、全柔連内のクラスター(感染者集団)化が懸念される。

 コロナ禍により、事務局を3月30日から原則的に閉鎖していたが、同31日に男女の全日本選手権の開催形式に関する会議を実施しており、多数の職員が出勤していた。

 代表に内定している男女13階級の処遇などを協議する常務理事会が、15日にウェブ会議で行われる予定だが、今後の感染状況によっては実施の可否も不透明になってきたといえる。