【柔道】五輪代表再選考は本当にあるのか 小川直也氏「最低でも1年必要」

2020年04月01日 16時40分

小川直也氏

 スライドか、再選考か…。全日本柔道連盟の中里壮也専務理事は、東京五輪柔道代表に決まった男女13階級の扱いと、まだ決定していない男子66キロ級の選考について4月15日の常務理事会で協議する方針を示した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で五輪開催が1年延期。卓球やマラソンなどの他競技では代表内定選手たちをそのままスライドさせる方向だが、全柔連は再選考を含めて検討するとして判断を下していない。一方で、一部の代表選手からは早期決断を求める声が上がり、柔道界がザワつく事態となっていた。

 全柔連の金野潤強化委員長(53)は慎重な姿勢について「連盟としてしっかりとした議論をしないといけない。そのプロセスが飛んでしまうと、規定や決まりごとが形骸化して組織が弱体化する」と力説。ゆくゆくは選手たちの不利益になるとの考えがあるという。

 ただ仮に再選考となった場合、選手の調整は間に合うのだろうか。バルセロナ五輪95キロ超級銀メダルで“元暴走王”小川直也氏(52)は、現状では「選考を含めて最低でも1年は必要」と語る。「まず選考のための練習。代表が決まったら五輪で勝つための練習がある。2つのカテゴリーでやんなきゃいけない。ここで1回仕切り直したら、間に合うんかいっていう話」。タイミング的に“待ったなし”で、再選考には疑問を呈した。

 さらにコロナ禍がいつ収まるかは全くの未知数。選手たちは出稽古や合宿もできず、練習も制限されている。国内外の大会も軒並み延期、もしくは中止となる状況では再選考しようにもできるはずもない。五輪延期に伴い任期が1年延長となった男子代表の井上康生監督(41)は五輪の新日程に関して「1年であれば対応できる」。普通に考えればスライドしかないが…どうなるのか。